妻の車

最近、妻の車に乗ります。
11年前の車で、カリーナーという白い車です。

車検を5回も経験した車ですから、
塗装がはげていたりキズも沢山あります。

そして、運転席、助手席、車内の彼方此方に、
ジュースや飲み物をこぼしたシミが残っています。

何度も、時間を掛けて丁寧に洗ったのですが、
社内に残ったシミは消えませんでした。

あまりきれいな話ではありませんが、
暑い日には車内で零したジュースの甘い香りがします。


でも、私は妻が乗っていたその古い車がお気に入りです。
なぜならば、シートのシミやジュースの臭いは、
妻が幼い子供達を育ててきた証だからです。

11年前の妻の車に乗る度に、
「幼い子供達は、
 きっと、たくさんジュースを零したんだろうなぁ・・・」
「幼い子供達は車の中でジッとしていなかったのかなぁ!」
「このシミは誰がつけたのかぁ・・・」

汚い車内のシミやジュースの臭いも、
妻が子供を育ててきた証と考えると、
何かが心の奥まで響いてきます。

そして、幼い子供と悪戦苦闘続きだったであろう妻へ、
感謝を感じ・・・・・

『いつもありがとう』


シミにも意味がある。

そうです。
車に着いたシミ、臭い、一つひとつに意味があるのです。

それを思うと、
どこにでも肯定的な意図を感じる事が出来ます・・・

投稿者: マーケティング情報センター 日時: 2006年08月04日 11:03
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コメント (1)

405:

またまたコメントさせて頂きます。

今回のお話もステキですね。

椎名先生の人柄が垣間見れます。

奥さんへの『感謝の気持ち』・・・。
なかなか言えるもんではありません。

私も見習って
『感謝の気持ち』を口に出していこうと思います。

また、ステキなお話しを楽しみにしています。

投稿者: 405 | 日時:2006年12月19日 00:59

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