公開 2016年8月5日
更新日 2024年2月20日
すべてP.F.ドラッカーさんのマネジメントから学んだことです。
ミッションを考えていたお客様が、地域を代表する経営者から吐き捨てられるように言われたそうです。
「小さな会社は、売上のことだけ考えればいいんだよ!」
「儲かってきたらミッションを考えてもいいよ!」
「ビジョンなんて最初はあってもしょうがない……」
確かに、創業時に組織の使命・ビジョン・理念を考えても、直接、売上に結びつくとは思えません。
すると小さな会社は、商品・サービスの販促活動に力を入れて、売上を伸ばすことに集中します。
ところが、それで長期的に上手くいくことは滅多にありません。
もし、組織の軸であるミッションがなくて利益が出ているとしたら、次のような状況に陥っているはずです。
- 社員が定着しない、離職が多い
- 売上の波が大きい
- 不景気に弱い
- 会社の雰囲気が暗い
- 社員同士の仲がイマイチ
- 家族と社内での人間関係トラブルが続く
使命を考えることこそ最優先!
ドラッカーさんのマネジメントで有名な、イソップ童話のお話です。
中世ヨーロッパのこと。3人のレンガ職人が忙しそうに働いていました。
そこを通りかかった旅人が、3人に、「あなたは、何をしているのですか?」と尋ねました。
1人目の職人は、「私は、レンガを積み上げているのです」と答えました。
2人目の職人は、「私は、壁を作っているのです」と答えました。
そして、誰よりも生き生きと仕事をしていた3人目の職人は、「私は、大聖堂を造っているのです」と答えました。
貢献欲求がなければ、モチベーションが上がらないし、やる気が継続できない!
ドラッカー氏は『現代の経営』で、この童話の例を引用して、働く目的と動機づけを伝えています。
職人にとって、レンガを積み上げる仕事は、退屈な作業かもしれません。
それでも、レンガを積み重ねる仕事が、みんなの力を結集させ大聖堂を完成させるための大切な一部であること。
そして、それが完成すれば、たくさんの人々に希望を与えることを知ったとき、レンガ職人の仕事に対する見方と姿勢が変わるのです。
ビジョンを示し、取り組んでいることの意義を伝えることで、人の心を奮い立たせることができるのです。
これが使命の持つ力です。
1993年に創業。使命からスタートするお手伝い!
「お客様ってどうやって集めるんですか?」
「セールストークはどうするんですか?」
「クチコミやリピートってどうすれば取れるんですか?」
これらのテクニックは重要です。
しかし、すべてのテクニックはすべて土台の上に培われます。
そうです。ミッション・ビジョンは、組織の土台です。
その土台が見つけられないと、
- 短期的な成功の繰り返し
- 社員の離職
- 暗い社内体質
に繋がってしまいます。
更に、組織のミッションは3年から5年で見直すことが必要です。
市場・顧客と組織のミッションに、距離が生じているのに気づきましょう。
市場・顧客と組織のミッションの乖離(かいり)は、
- 業績の停滞
- 業績の下降
という形で教えてくれます。
そして、できればそうなる前に予防が必要です。
次の3つの質問を繰り返し、市場・顧客との乖離を防ぐのです。
「私たちのミッションは何か?」
「私たちのミッションは何になるか?」
「私たちのミッションは何になるべきか?」
是非、業績が停滞する前に、明確な対策法があるのですから実践してください。
もし、業績の停滞・下降に対して、具体的な対処法に興味があれば、無料相談・無料お試しコンサルティングにお申し込みください。