公開 2016年8月17日
更新日 2024年2月20日
怒鳴れば、その場はスッキリする。
しかし、あとには後悔と罪悪感が残るだけ……
その気持ちを解消するために、
飲み続ける…
食べ過ぎる…
このように自分の身体を責めるのならまだしも……
家族にあたれば、大切な人たちが傷つく……
「部下に怒っちゃうんだよな…」
「教えても無駄だから無視している…」
「部下のために心を鬼にして厳しくしてあげなくちゃ…」
すべて、経営者の一方的な思い込みです。
以前は、 社員を一人前に育てるために、叱ったり、怒ったりすることの必要性が問われました。
しかしそれは、転職が否定的な価値観とされた時代の理論です。
今は、贅沢を言わなければ、さまざまな会社で働くことができます。
働き口が少なく、経営者の言う通りしなくてはならない時代が終わりました。
そうです。
雇用する側の立場は下がり、働く者のほうが立場的には上なのです。
若者の方が転職が自由です。
だから働く者たちに、
「大切にされている」
「この会社に必要とされている」
「この経営者についていきたい」
と思ってもらえなければ、彼らとともに社会貢献することは難しくなるでしょう。
経営者が感情的に怒鳴ることで、社員たちが反省をするときもあるでしょう。
しかし、怒鳴られたことに関しては、彼らは心に傷を負うことになります。
組織上の立場が上と下という理由で、人が人を一方的に怒鳴るなど許される行為なのでしょうか?
社員たちが、経営者に怒られることは仕方がないと思っていても、彼らは自分の言い分を制限し、抑圧して、上司に伝えなくなってしまうでしょう。
その結果、風通しの悪い職場環境が作られるのです。
「上司に何を言っても無駄だ」と思われたら、彼らの士気は下がることでしょう。
考えてください。
一般的に社員が怒りの感情を感じても、上司に怒りを向け怒鳴ることはありません。
怒りを向けて怒鳴るとしたら、それは会社を辞めるときでしょう。
経営者にも言い分はあるでしょう。
社員を怒鳴った言い訳として、自分の正当性を示す場面をたくさん経験しました。
私もその一人でした。
どれだけ上司が部下を傷つけてきたのか、家族を傷つけてきたのかを知っています。
そうでなければ、『公認心理師』という心の国家資格を取得してまで、「心のケア」を専門にするコンサルタントにはならなかったでしょう。
経営者、特にマネジメントは、社員、取引先、関係者、家族、もちろん、お客様に感情的になる必要はありません。
その最大の理由は2つあります。
ひとつは、まわりを傷つけるからです。
そして、もうひとつ。
まわりを傷つけることで、自分自身を一番傷つけてしまうからです。
経営者自身が傷ついている状態では、楽しく仕事ができる会社になれるはずがありません。
だからこそ経営者の方は、心のケアを学ぶ必要性があるのです。
もし、『経営者の心のケア』に興味があれば、無料相談・無料お試しコンサルティングにお申し込みください。